私が以前、勤めていた会社ではパワハラが蔓延していました。
今まで私に対してパワハラをしてきた人間3人に対しては、告発することでやり返してきました。
また、隣の部署で猛烈にパワハラをする人間がおり、その人に対しても巧に告発して制裁を下してきました。
対パワハラの経験を潜り抜けてきた私だからこそ伝えることができる
「パワハラと対峙するために必要な情報」をこのブログで発信していきます。
今回は、他部署異動でパワハラから逃げる方法のメリット・デメリットについて解説します。
基本的には、部署内での異動・配置換え~転職の中間にある選択肢と考えれば、OKです。
- 転職ほど時間はかからないが、部署内異動よりは時間がかかる。
- 転職ほど環境が変わらないが、部署内異動よりかなり環境が変わる。
変化を好まない人ほど、部署内の配置換え → 他部署異動 → 転職 の順に検討してみると良いです。
メリット・デメリットも部署内の配置換えと転職のおよそ中間というところです。
バランスが良いと言えば、聞こえは良いですが、中途半端である点も否めません。
部署が変わると職場が変わるということです。
同じ会社でも部署が変わると雰囲気や仕事内容・環境がガラリと変わることも多いです。
部署ガチャという言葉が産まれるのも納得です。
退職ラッシュが会社全体ではなく、所属している部署で局所的に起きている場合、有効な逃げ方となります。
また、「違う仕事内容の他部署異動」と「同じ仕事内容の転職」では、環境の変化度合は実は同じくらいだったりします。
仕事内容の変化が大きいとむしろ「同じ仕事内容の転職」の方が変化が小さいこともあり得ます。
他部署異動は、転職と同じくらい、またはそれ以上の環境変化があり得る選択肢であると考えておきましょう。
三つの選択肢を比較すると下記の表のようになります。
パワハラからの逃げ方を模索している人は参考にしてみてください。
部署内 配置換え | 他部署 異動 | 転職 | |
実現までの時間 | 短い | 長い | 人・タイミングによる |
仕事内容 | ほぼ変化なし | 異動先によっては、 大きく変化する | 未経験転職でなければ、 ほぼ変化なし |
環境 | ほぼ変化なし | 大きく変化する | より大きく変化する |
給与・待遇 | 変化なし | 変化なし | 変化する場合が多い |
パワハラ上司 からの距離 | 近い | 遠い (近い場合あり) | 遠い |
では、他部署異動でパワハラから逃げるメリットを解説していきます。
メリット:1.パワハラ上司から十分に距離が取れる
所属する部署が異なるとパワハラ加害者の上司との距離はかなり遠くなります。
部署内の配置換えだと何かしらの接点が必ず残ってしまいますが、部署が変われば、かなり接点がなくなります。
ただし、異動先が元の部署とやり取りが多い場合だと、パワハラ加害者とのやり取りが発生する可能性はあります。
同じ会社に所属し続ける限り、完全に縁を断ち切ることは難しいものです。
その点は要注意ですが、基本的に部署が違う人間に対するパワハラ言動は、部署間の関係性を悪化させますから、起こりにくいです。
その人間からのパワハラ関係からは完全に解き放たれるといってよいでしょう。
メリット:2.給与・待遇は変わらない
同じ会社なので、基本的には給与・待遇は変わりません。
忙しさ、残業の多さ、残業代の申請のしやすさは部署によって差があることも珍しくありません。
あくまで、基本的な面(基本給・福利厚生など)では変わらないということです。
パワハラを理由とした他部署異動の希望では、人手不足の部署、窓際部署等に回されることもよくあります。
残念ながら、会社はパワハラ被害者に優しくないパターンが多々あります。
普通、花形の部署には異動できません。
また、出向という形で子会社に出される場合、会社の規定によっては給与・待遇が悪くなります。
子会社やグループ会社との人の行き来が多い企業に勤めている人は注意が必要です。
メリット:3.仕事のやり方を大きく変えずに済む
同じ会社で働き続けることになるため、購買・決済システム、報告書や人事評価制度はほぼ変わりません。
社内インフラが変わらないため、仕事のやり方は大きく変えずに取り組むことができます。
日頃、息をするように社内インフラを使い倒していますが、転職して会社が変わるとすべてのルールが変わります。
社内インフラを使いこなすことは、仕事を進めるうえでは、非常に重要なことです。
そのため、仕事のやり方を大きく変えずに済む。という点はストレスにならないということです。
これは同じ会社で勤め続けるからこそのメリットです。
意外に社内インフラのルールは覚えることが多く、転職して初期は結構大きな負荷となります。
一度覚えてしまえば、すむ話ではありますが…。
ただ、あくまで変わらないのは、「やり方」だけです。
仕事内容が変わるストレスはかかる点には注意です。
例えば、人事の仕事をしていた人間が営業に異動になると仕事を覚えることは非常に大変です。
そのようなリスクは、他部署異動では当然ありうるので、そこは受け入れざるを得ません。
メリット:4.新しいキャリアが積める
少なからず、仕事内容が変わるため、キャリアが積める点はメリットです。
基礎研究をしていた人間が商品よりの開発や生産に異動する。
そのような場合、視野が広がり、今後の仕事を進めるうえで大きな糧となります。
ジョブローテーションの考え方ですね。
パワハラというネガティブな事象が原因であったとしても、異動自体は自分の可能性を広げるチャンスにもなりえます。
せっかく環境が変わるのであれば、キャリアとして糧となる部署の希望を伝えることもしてみても良いかもしれません。
デメリット
残念なことですが、パワハラ被害者に優しくない会社が多いことも事実です。
そのような会社において、パワハラ被害者が「パワハラが辛いので、部署異動したい」と言ってきた場合、どのようなことが起きるでしょうか?
想定される悪い措置は以下の通りです。
- 激務で人手不足の部署への異動
- 窓際部署への異動
- 子会社・グループ会社への出向
- パワハラを認めず、部署異動も認めない
旧態依然とした会社では、パワハラ被害を訴える人間は煙たがられます。
パワハラ被害を訴える人間は冷遇して、中枢部から遠ざけるか、合法的に辞めてもらう。
そんな対応を取る会社は少なくありません。
特に3つ目に至っては、給与や待遇まで下げられることもあり得ます。
同じ会社に勤め続けるメリットの一つである給与待遇が大きく変わらない点を損ねます。
パワハラという仕打ちを受けた上に、会社から追い打ちをかけられる可能性はあります。
また、4つ目の対応を取られた場合、パワハラ加害者に「パワハラ被害を主張したやつ」と認定される可能性があります。
そうなるとパワハラの手はより強くなってしまいます。
また、その他のデメリットとしては、全社的にパワハラ気質の人間が蔓延していた場合には、異動先でも被害に遭う可能性が高いことです。
パワハラへの処分が緩慢であれば、それだけパワハラは会社の至る所で起こっています。
私が前に所属していた会社もパワハラに対する処分が甘く(というより被害者が騒いでいるだけという判断)、そのような会社では、パワハラは「立派な指導」「健全な部署運営」としての手段となっています。
当然、「立派な指導」「健全な部署運営」として評価されるわけですから、その会社ではパワハラ気質の人間がドンドン出世して権力を持ってしまう構造となります。
やはり、そのようなデメリット・リスクがあることを踏まえて、部署異動を願い出る際も転職サイトへの登録だけは済まして、保険をかけておくことが重要です。
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どんな人が向いている?
他部署異動でパワハラから逃げる方法に向いている人は以下の通りです。
- 部署長、他の上層部から評価が高い
- 今の会社の給与・待遇が最高レベル(最終学歴の友人と比較して)
- 需要の高いスキル、資格、実績がない
- 今の会社が好き
- 今の仕事内容が変わっても良い
上に挙げた項目に当てはまる数が多いほど、他部署への異動に適性があります。
そのような場合は、他部署異動でパワハラから逃げる選択肢が有力候補です。
2,3点目は転職のしやすさや転職した際に好待遇の案件をつかみやすいかの目安です。
今の会社の待遇が最高レベルであれば、意地でもしがみつくという選択肢は十分にあり得るでしょう。
そうでなければ、転職でパワハラからもおさらばできますし、より好待遇の仕事を手に入れることも現実性があります。
いずれにしても、デメリットで挙げたような窓際部署・激務部署に追いやられる可能性は捨てきれません。
また、3点目に該当する人でも人当たりの良さや話し方・印象で好待遇の案件に通ることもあります。
リスクを回避するためにも転職サイトへの登録だけはしておかないと大変なことになりえます。
部署異動の希望は必ず通るとは限りません。
また、部署異動の希望が出せるのは年に一回の決まった時期だけ。という会社も多いです。
パワハラから逃げる手段として部署異動を考えている人はこの点は認識しておく必要があります。
他部署異動を第一候補として検討する際でも、まずは、今すぐ転職サイトに登録をしておきましょう!
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